第二の目的地

第二の目的地バンコクに着いて、A君がホテルのフロントでチェックインをしている時のことです。


出発間際になって人数が増えたため部屋が足りない、ホテル事情の悪いバンコクのこと、必死になってフロントの係員と交渉しているところへ、「まだ鍵もらえないのか、どうしたの」という幹事さん、「トイレ行くのはどう行ったらよいの」「絵葉書を投函したいの、誰に頼むのかしら」などのお客さんからの雑音が入ってくる。


やっとの思いで全員のルームキーを受取って、足もとのアタッシュケースを取ろうと目を床に落とした瞬間、A君は顔面蒼白となりました。


海外に行くなら・・・と夢中になってチェックインをしているすきに、パスポートと貴重品の入った、彼のアタッシュケースが消えてしまったのです。


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